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Posted by ミリタリーブログ  at 

2017年07月08日

日本で所持できる銃とは?

なんとなく始めた大和魂保存会実銃部、2回目の更新です。

前回は本当にざっくりですが法令関係や所持の流れ等、眠くなるような話だったので、今回は所持
できる銃について話したいと思います。

許可を得れば銃が所持できるわけですが、どのような銃でも所持できる訳ではありません。
ここにも細かい規制があるのです。

所持の対象となっている銃は

 ・ライフル銃
 ・散弾銃
 ・空気銃

の3種類のみで、銃の全長・銃身長・口径も細かく指定がされています。
マッドマックスやジャギ様で有名なダブルバレルソードオフや、バレットなどの大口径対物狙撃銃など
はもちろん持つことはできません。

▲▼世紀末世界なら所持も可能だっただろうが・・・



また、銃に対する欠格事項として

 ・変装銃(仕込み銃や変形する銃、007シリーズの黄金銃を持つ男に出てきたような組み立て式の
  銃や、ステッキなどに仕込まれたりしている銃)







 ・欠陥のある銃
 ・連続自動撃発式の銃(ようはフルオート出来る銃)
 ・6発以上(散弾銃は3発)以上の実包を装填できる弾倉のある銃
 ・構造の一部として消音装置があるもの(サプレッサーのこと)
 ※ピストルグリップタイプもダメです(エアライフルだと所持できるタイプもあるようです)

も持つことはできません。


所持の目的も

狩猟と標的射撃

に限られているので、コレクション用とか護身用という理由で持つことはできません。


軍用銃についても現在ではまず許可が下りません。
知り合いの方がAR16(7.62mmver)を持っていますが、これはスポータータイプのストック付きの
もので一時期は所持許可が下りていたようですが、現在では新規の所持はおろか、譲渡許可も下り
ないらしく、返納するしかないそうです。
※ほかにもPSG-1、FAL、M1ガーランド、カービン等も以前は所持できたようです)

散弾銃についても、タクティカルな見た目の銃(ベネリやスパス、モロトやサイガ)にも規制がかかって
いて、スパス・サイガ・モロトは新規許可が下りないばかりか、ベネリでもM3の一部シリーズでは
弾倉を切り詰めないと所持許可が下りないそうです。
理由としては、弾倉内に2発以上の実包を装填できるように魔改造(もちろん違反です)したオーナー
がいたらしく、なぜかM3だけ目の敵にされています。(詳しい方ならレミントンであろうとモスバーグで
あろうとチューブ弾倉なら加工は容易であることは分かると思いますが・・・)






▲サイガ12とモロト・スパス。ピストルグリップなので、そもそも写真のタイプでは所持できません。


今回私もベネリⅯ4を所持するにあたり、警察署の許認可担当の女性に「ベネリのM4を持ちたいん
ですけど。」と話したところ、「それってダメな鉄砲のメーカーですよね。」と即答されてしましました。
私の住所地を管轄する公安委員会では2発以上弾倉内に装填できなければ問題はない、とのことで
弾 倉の切断をせずに済みましたが、都道府県によっては弾倉を短く切断していても所持許可が下り
ないところもあるそうです(この差については全く分かりません)。

もしベネリシリーズの所持を検討されている方がいましたら、一度住所地を管轄する警察署の担当
窓口に(生活安全課の鉄砲の係って言えば電話を回してくれます。銃砲店数件に相談しましたが、
回答がまちまちだったので・・・)に相談することをお勧めします。
日本ではなぜだかベネリが親の仇のごとく嫌われています・・・
  


Posted by 広報部長:大佐  at 08:00Comments(0)射撃部特務陸曹